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- オステオパシーってどんな施術方法なの?
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目次
はじめに
施術の中に、オステオパシーの感覚を使いツボに対して徒手的に働きかける手技を一部取り入れています。コロナウイルスによる生活の制限が長くなってから体に活力がなくなっている方が多く、オステオパシーの手技に対する体の反応が弱い場合には、ツボに働きかけて生命力を高めてからオステパシーを施しています。東洋医学は、とてつもなく長い月日をかけて蓄積されてきているものなので、やはり効果は高いです。
※ツボに働きかけると言っても当院では鍼は使いません。体が最も反応するツボを触診で探し、そのポイントに数分触れていきます。グリグリと押すわけでもなく、指を置いているくらい軽い圧なので痛くもありません。非侵襲的なツボへのアプローチです。
オステオパシーと東洋医学
ツボは、東洋医学でいう経絡上にある気が出入りするポイントで、正式には経穴(けいけつ)と呼ばれています。東洋医学とオステオパシーは関係はないんじゃないか?と思われるかもしれませんが、経絡と筋膜には類似している走行があったり、経絡は筋膜と筋膜の間の空間に存在していて発生学(解剖の元となる学問)と関係しているとも言われていて、実は解剖学と東洋医学には関連している所が多くあります。海外のオステオパス(オステオパシーの施術者)にもツボに対する施術とオステオパシーを併用されている方がいらっしゃいますし、私の個人的な印象としてですが、フランス人のオステオパシーの先生は良くツボや経絡の話をされています。
エネルギーを高める興味深いツボへの施術
当院のツボへの施術は、触診で体が最も反応するツボを探し、写真のように右手の指三本でツボに触れていきます。
強く押すわけでもなく、軽く指を置いているだけですが、体が変化していくことは手に取って感じ取れるので興味深いです。(触る圧を強くすると変化が止まってしまいます。これも面白い点です)
東洋医学では「気」というエネルギーが関わっている分、解剖学的に施術していくオステオパシーとは違うメカニズムで体が変化していくと思われ、ツボに働きかけるとその経絡に関係のない臓器であったり予想しなかった内臓が柔らかくなったり、骨格が整ったり、組織が力強くなったりするので毎回驚かされます。体が持っている繋がりはとても神秘的です。
ツボへの施術は体の活力、エネルギーを高めるので疲労が抜けない、何故か元気が出ないなどの不定愁訴の方や高齢者の方におすすめですが、コロナウイルスでの制限が始まってからは体に活力が弱くなっている方が多く、より多くの方に必要になっていると感じています。また内臓由来の痛み(例えば腎臓の問題で腰痛が起きている)にも良い効果が表れています。
ツボへの徒手的な施術を受けてみたいという方がいましたら、ご相談下さい。
ツボを利用したセルフリリース
施術後、その方の体の状況に合ったセルフエクササイズを伝え、自身で行って頂くようにお願いする事がありますが、ポーズを取るものであれば微妙な角度取りで効果が全く違ったり、ストレッチであれば筋肉や筋膜が緩む程よい加減をで伸ばす必要があるので、セルフエクササイズを効果的に行うためには、自分の身体でどのような変化が起こっているのかを感じる「身体感覚」が必要で、その点がセルフエクササイズの難しさだと思っています。
ツボへの徒手的な働きかけは、正確にツボに触れておくことが出来れば一定の効果が得られるのでセルフエクササイズとして実践しやすいのではないかと思い、取り入れやすい方法を研究中です。効果的と思われる方法が見つかり次第、随時ご紹介していきます。
心臓周囲のツボリリース
心臓は胸にあり、胸郭(きょうかく)と呼ばれる肋骨を中心とする骨格の中に位置しています。胸郭の中には、心臓以外にも左右の肺や食道や気管支、動脈や迷走神経などなど多くの重要な器官が密集しているために硬さがうまれやすく、心臓周囲の組織が硬くなると肋骨の動きも悪くなり、深い呼吸の妨げになります。
心包経という経絡にある労宮(ろうきゅう)というツボを利用して、心臓とその周囲にある器官との硬さを緩め、心臓周囲の筋膜の柔軟性を高める事が出来ます。
労宮の位置は手の平の中心になります。
心臓周囲のツボリリースのやり方
- 男性の場合
右手の労宮に左の親指を当て、労宮の裏にあたる手の甲のポイントに左中指を置いて、親指と中指で労宮を挟みます。
手の甲から見るとこのような感じです。
手や腕の力は可能な限りに抜いて、この位置を保っているだけで心臓周囲の筋膜が緩んでいきます。
ポイントはツボを押さない事。指は置いているだけです。力をかけると筋膜の動きが止まってしまいます。
- 女性の場合
男性と女性では「気」の流れが異なるので、女性では左右の手が逆になります。左手の労宮に右の親指を当て、労宮の裏にあたる手の甲のポイントに右中指を置いて、親指と中指で労宮を挟み、この位置をキープします。
感覚が鋭い方であれば、心臓周囲の筋膜が緩んでいく事を感じるかもしれません。(感じなくても体は変化しています。)ぜひ試してみて下さい☆
この記事を書いた施術者
関屋オステオパシー 代表
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
案内動画はこちら
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