オステオパシー

腰痛ではなく「骨盤痛」~慢性骨盤痛について~

   

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はじめに

「腰が痛い」と訴えがあって、痛みの部位を確認すると、骨盤レベルの関節や組織である事が良くあります。日本では、骨盤の痛みは「腰痛」の中に含まれる事が多いですが、アメリカやヨーロッパでは「骨盤痛」は一般に知られている用語で、腰痛とは分けて考えられると、海外のオステオパシー施術者から聞いた事があります。
特に長い期間、骨盤痛が続く「慢性骨盤痛」で悩まれている方は男女問わず多いそうです。私が今までオステオパシーを施してきた方の中でも、骨盤痛でお悩みの方には、医学的な検査では原因が分からず、長い期間、痛みが続いている方が多い印象を受けています。中には様々な手術をしたにもかかわらず、5年間骨盤痛が解消しない。という方もいらっしゃいました。

慢性骨盤痛(CCP:Chronic Pelvic Pain)

慢性骨盤痛には、はっきりとした定義があります。

慢性骨盤痛の定義

・3ヶ月以上続く、月経痛以外の痛み
・解剖学的な骨盤に限られる(腰痛などは含まない)
・機能的な障害を起こすのに、十分なくらい重症なものである
・内科的、外科的な治療を必要とする

機能的な障害とは・・・骨盤内の内臓の働き(排便、排尿(蓄尿)、生殖)や骨盤運動が妨げられていること。

慢性骨盤痛の方は非常に多い

以前、海外のオステオパシーセミナーを受けた時に聞いた情報です。欧米のデータですが、日本においても類似していると思います。

  • イギリスでは、15才~73才の女性の3.8%が慢性骨盤痛。婦人科を受診する方のうち10%、子宮を摘出した方の12%が慢性骨盤痛。

  • アメリカでは、7人に1人の女性が慢性骨盤痛。婦人科を受診する方の10%、生殖可能年齢の39%が慢性骨盤痛を訴えている。

イギリスでのデータ、15才~73才の女性の3.8%は、片頭痛や喘息よりも高い割合です。より多くの方が慢性骨盤痛であることが分かります。

慢性骨盤痛の原因

考えられる慢性骨盤痛の原因は多岐に渡ります。

  • 婦人科・産科に関係するもの
    (子宮内膜症に関係するもの、骨盤内の癒着や静脈瘤、性交痛)
  • 泌尿器科に関係するもの
    (例えば、間質性の膀胱炎、前立腺炎)
  • 消化器、胃腸に関係するもの
    (例えば、過敏性大腸炎)
  • 神経性のもの
    (例えば、神経の圧迫。腸骨、鼠径部、大腿部、陰部の所での痛み)
  • 筋骨格性のもの
    (梨状筋症候群、肛門挙筋症候群)
  • 精神的なもの
    (過去に性的なトラウマがあった場合、それが原因になる事もある)

婦人科のオステオパシーで有名な施術者レンゾー・モリナーリは、慢性骨盤痛の原因は多種多様で、専門科に別れている医学的な検査で、原因を判断・診断する事は非常に難しい。内科的、外科的な治療で効果が得られない場合でも、身体全体を診るオステオパシーの施術が効果を発揮する事があると言っていました。

慢性骨盤痛に対するオステオパシー

慢性骨盤痛であっても、頭痛や肩こりなど他の症状に対しての施術と、行うことは変わりはありません。オステオパシーの原則『体は一つのユニットである』ことを踏まえて「骨盤の痛み」という症状に着目するだけでなく、全身の構造と骨盤とのバランスが取れるように施術を行います。
骨盤は、人間の体の中心に位置し、その下に位置する脚からも、上にある胸部や頭蓋からも常に影響を受けているので、全身を考慮して身体を診る事が特に重要であると考えています。

終わりに

考えられる慢性骨盤痛の原因は多岐に渡ります。原因を見つける事が難しいため、痛みを除去する手段として、骨盤内の神経や内臓を切除するような手術を行う事があるという話を、時おり耳にします。
慢性骨盤痛を改善する糸口が、骨盤以外の体の部位(頭蓋骨や脚、胸部など)にある可能性は大いにあります。慢性骨盤痛で悩み手術を考えられている方は、その前にオステオパシーに限らず、体の全体性を考慮した施術や治療法を一度受ける事をすすめます。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

⇒ 詳しいプロフィールはこちら

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