オステオパシー

最近の施術の傾向~体質改善のために脳脊髄液を循環させる~

   

お知らせ

はじめに オステオパシーの考え方 

オステオパシーでは、体に現れている症状だけに着眼するのではなく、その原因を探求していきます。触診により症状の原因を調べると、同じ症状が体に現れていたとしても、原因となっている体の部位は、人それぞれ違いがあります。例えば、「歩く時に左膝が痛くなる」という症状を1つ考えてみても、様々な事が原因となっています。

  • 左の足関節や股関節に歪みや硬さがあるために、左膝に不自然な捻れの力が加わっている。

  • 脳や神経を包む硬膜が緊張しているために、神経が過敏になり痛みを感じやすくなっている。

  • 腎臓の動きが悪いために腎臓の後ろにある閉鎖神経が圧迫され、膝の痛みとして感じる。

  • 症状が出ている左脚ではなく、右脚の状態が悪いので、左脚に過剰に体重がかかっている。

  • 左膝自体の状態が良くない(付着する靭帯のバランスが崩れている、膝のお皿の動き乏しいなど)

  • 左膝へ血液を送る動脈が圧迫を受けているため、筋・筋膜が固くなり痛みを引き起こしている  など

上記のように様々な事が原因となりえるので、その方にとっての原因に対応するために、オステオパシーには筋肉、筋膜、動脈、神経、皮フ、関節、頭蓋、内臓など全身の組織に対する技術があり、その方のその時の状況に合わせて、テクニックを選択するという流れがオステパシーの考え方としてあります。私もそのような形で今まで施術を行ってきました。

最近の施術の傾向 『脳脊髄液を循環させる』

当院で行う施術の最近の傾向として、脳脊髄液を淀みなく全身に循環させる事に主眼を置く施術に変わってきています。

「脳脊髄液」という名前を聞いた事がない方も多いと思いますが、オステオパシーでは100年以上前から研究され続け、重要視されている体の中の液体の一つです。血液、リンパに次ぐ第三の循環だと言われています。頭蓋領域のオステオパシーを最初に研究し始めた人物であるウィリアム・ガーナー・サザーランドは、脳脊髄液の事を「至高の液体」との愛称で呼んでいました。

脳脊髄液の流れ

脳脊髄液は、神経系に栄養を与え、老廃物を吸収する役割を担っています。
脳脊髄液の循環には諸説あります。脳にある脈絡叢(みゃくらくそう)という場所で作られた脳脊髄液は、脳と脊髄の間を循環するだけに留まらず、腕や脚の神経系にも流れ込み、脳脊髄液は全身の神経系を栄養しているとオステオパシーでは考えています。
この脳脊髄液の循環に関して記載された書籍は多くはありませんが、『解剖学の抜け穴 / 橋本一成著』には、脳脊髄液が末梢神経(腕や脚の神経)に循環する経路が記載されています。

オステオパシーを施すには、繊細な触診感覚が必要です。動脈の拍動を手で感じられるのと同じように、静脈や神経、リンパ、筋膜には独特の動きやリズムがあり、繊細な感覚を持ち合わせた施術者であれば、それぞれの動きやリズムを把握し、働きを高めることが可能です。同じように、全身に循環している脳脊髄液の流れを手の感覚で捉え、循環を促す技術がオステオパシーには存在しています。

体質改善の鍵となる脳脊髄液

頭痛や目眩(めまい)など、頭部の症状に対して施術する上で、脳脊髄液を循環させる事の重要性は前々から感じていましたが、パーキンソン病などの難病であったり、線維筋痛症など難治的な疼痛症状であったり、10年以上続く長期的な症状で、大きな体質変化を必要とする場合には、脳脊髄液を滞ることなく全身に循環させる事が、症状を良い方向に導く鍵であることを、ここ最近で強く思っています。脳脊髄液には、神経系が記憶し固定化している痛みや思考のパターンを変化・変容させる力があります。特に、骨盤と頭蓋が同調して働いていること、脳-脊髄-神経を包み繋いでいる硬膜に異常な緊張がないことが、脳脊髄液が循環する上でやはり重要であると感じています。脳脊髄液の循環を促すために、自ずと頭に触れている時間が長くなってきています。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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