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大腸の一部に虫垂(ちゅうすい)という部位があります。一昔前は「無用の長物」とされ、特別な役割があるわけではないと考えられていたため、虫垂炎(いわゆる”盲腸”)の時には切除されていた部位です。
10年ほど前の研究で、虫垂には免疫グロブリンの生成に関わり腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを取る働きがあることが発見されています。
オステオパシーの触診で体を診た時、「虫垂間膜(ちゅうすいかんまく)」という虫垂の周りの膜組織が硬くなっている方はとても多いです。
特に腰痛がある場合、ほとんどの方に虫垂間膜の制限があり、虫垂自体が持っている動き(モチリティ)を誘導することで周りの組織の柔軟性を高めると腰痛が緩和します。もちろん虫垂に対する施術だけで全ての腰痛が解決するわけではありませんが、虫垂の硬さが腹膜などの周りの筋膜を引っ張り、骨盤や腰椎に与える影響は大きいものがあります。
虫垂や虫垂間膜が硬くなる原因には様々な事柄が考えられますが、虫垂と腸内フローラが関わることから食べ物は大きな要因の一つになると考えられます。普段の食事が心身に与えている影響は全身的ですが、特に消化に関わる内蔵(食道、胃、十二指腸、小腸、大腸)へは直接的で強い作用を与え、それに伴って腰痛や股関節痛、膝や肩関節の痛みが引き起こされていることは以外と多いです。
腰痛だけではなく、体のどこかに痛みを感じている方は普段の食生活を見直してみるだけでも、違いを感じるかもしれません。
「食事」に関していくつか記事にしていますので、興味のある方はぜひ読んでみて下さい☆
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この記事を書いた施術者
関屋オステオパシー 代表
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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