健康観

お腹にある脳の声を聴く【お腹と日本の文化 / 小腸と太陽神経叢】

お知らせ

はじめに

腹部には多くの神経が集中していて、「第2の脳」と言われる独立したネットワークを形成しています。多くの選択をする人生の中で、物事を頭で深く考える事と同時に、お腹にある脳の声も聴くことが、自分らしい人生を歩む上でとても大切であるように思っています。

お腹と日本の文化

日本には、体の中心になる『腹』に意識がいく文化が多く残っています。たとえば武道や茶道、能などの芸事に向かう姿勢や振る舞い、所作(しょさ)にもそれは現れていますし、正座や和式トイレ、帯締めなど、一般的な生活の中にも意識せずともお腹に意識が向く文化が古くから伝わってきています。

腹を据える、腹を決める、腹を割る、腹を探るなど『腹』と名のつく多くの慣用句があるように、物事を『腹』で感じとり、行動を起こす精神性が昔の日本にはあったと思います。文化が変われば身体の使い方や意識が変わり、西洋の生活様式が中心になった今では、腹ではなく「頭で考えすぎている」オステオパシーの施術を通して、そのような方が多い印象を受けています。

お腹にある脳 

小腸と感情の関係

腸は、脳につぐ多くの神経細胞(約一億個)を持っていることから第二の脳と呼ばれ、脳と腸との間には神経系やホルモンを通した情報のやりとりがあり、お互いに影響を及ぼし合っている事で知られています。また最近では「腸にある迷走神経をとおって腸から得た情報を、脳が情動として解釈している」つまり、感情や情動が生まれているのは腸であるとも言われ始めています。

強烈な怒りを表現する「はらわたが煮えくりかえる」という言葉がありますが、感覚的に作られたであろうこの言葉が科学的にも説明がついてきている事を考えると、人間の感覚は本当に凄いものがあると思います。

太陽神経叢

小腸とともに、感情や情動と大きく関わっているのが太陽神経叢(たいようしんけいそう)です。

太陽神経叢はみぞおちの辺りで、心臓の下から胃の裏側にかけて大きく広がっている神経の集まりです。太陽神経叢から腹部の内臓へ神経が伸び、胃腸や肝臓、すい臓、腎臓の働きと関わっています。正式には腹腔神経叢という名称ですが、太陽ように放射線状に神経が伸びていることから「太陽神経叢」と呼ばれています。

伝説的なオステオパスであるロバート・フルフォードは「太陽神経叢は単なる神経の集まりではなく、それは腹にあるもうひとつの脳であり、情動はそこで生まれ、そこを中枢としている」と言っています。

頭の思考とお腹の脳で感じている事にミスマッチが生じると、太陽神経叢が興奮して、下痢・腹痛などの消化器の症状が体に現れる事があります。「何かをしたい、しなければいけない」と頭で考える事とは反対に、お腹の中の本音では「やりたくない」と感覚的に感じていた場面は、誰しもあると思います。

お腹にある脳の声を聴く

「自分が本当に望んでいる事」の答えは、頭ではなく、お腹の脳にあるかもしれません。

『Life is a series of choices.(人生は選択の連続である)』とシェイクスピアは言っています。その日の朝食をパンにするのかご飯にするのかといった些細な事から、その後の人生にまで関わる大きな内容まで、毎日おおくの選択や決断をしています。何を食べるのか、誰と時間を共にするのか、何をして過ごすのか、毎日分かれ道があってその後の自分を作っていくように思います。

頭で深く考える事はもちろん大切ですが、ぜひお腹にある脳の声にも耳を傾けてみて下さい。

Trust your gut!「自分のはらわた(gut)を信じましょう」

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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