アティーシャのハート瞑想【ハートが持つ錬金術の力】

最近、参加しているプレム・ドゥルガさん主催のオンライン瞑想会で「アティーシャのハート瞑想」という瞑想法を教わりました。

この瞑想法は、呼吸法として勧めている野口整体「邪気の吐出」と正反対の考え方をしています。吐き出した邪気やマイナスエネルギー(負の感情など)はどこに行くのだろうか？誰かに影響を与えてしまってはいないだろうか？という視点で考えた時、人体を取り巻いているエネルギーフィールドや施術者としての在り方を今一度考えるきっかけになりました。

野口整体の「邪気の吐出」についてはこちらで記事にしています。

2022.08.10

呼吸が浅い人が増えている【呼吸法：野口整体「邪気の吐出」】

呼吸が浅い人が増えている 直近3ヶ月の間に初診で見させて頂いた方に共通する体の状態があります。それは「呼吸が十分に出来ていない」とい...

アティーシャの知恵の書(上)にはこのように書かれています。

さて、彼は言っている。慈悲深くあり始めなさい、と。そしてその技法とは、あなたが息を吸い込むときーーいいかな、それは最も偉大な技法の一つだーー息を吸い込むとき、自分は世界のあらゆる人々のすべての不幸を吸っているのだ、と思いなさい。すべての暗闇、すべての否定性、あらゆる所に存在する全ての地獄、あなたはそれを吸い込んでいる。そしてそれを、あなたのハートの中へ吸収させなさい。

いわゆる西洋のポジティブ思考の人々について、読んだり聞いたりしたことがあるかもしれない。彼らは全くその反対のことを言っている。ーー彼らは、自分たちが何を言っているのかわかっていないーーつまり「息を吐くときは、自分の不幸と否定性のすべてを吐き出しなさい。そして息を吸うときは、喜び、肯定性、幸福、明るさを吸い込みなさい」と言っている。

アティーシャの技法はまさにその反対だ。息を吸うときは、過去、現在、未来における世界の生きとし生けるものの不幸と苦しみを吸い込みなさい。そして息を吐くときは、あなたのすべての喜び、すべての至福、すべての祝福を吐き出しなさい。息を吐いて、あなた自身を存在の中へと注ぎなさい。これはすべての苦しみを飲み込み、すべての祝福を外側の世界へ注ぐという慈愛の技法だ。

そしてやってみると、あなたは驚くだろう。自分の内側に世界のすべての苦しみを受け入れると、たちまちそれは苦しみではなくなる。ハートは即座にエネルギーを変容させる。ハートとは変容させる力だ。不幸を吸い込みなさい。すると祝福に変容されるーーそうして、それを吐き出しなさい。

ひとたび自分のハートはこの魔法、奇跡ができるとわかったなら、何度もそれをやりたくなる。試してみなさい。それは最も実用的な、簡単な技法の一つだ。そしてすぐに結果が出る。今日、実際に試してごらん。

アティーシャの知恵の書(上)

「ハート」とは物理的な心臓をさすわけではなく、またヨガの世界ではハートとハートチャクラ(第4チャクラ)を分けて考えると聞いたことがあります。私個人の瞑想を通じて体感したハートは、時には光のようで、時には小さな点のようで、また時には胸に「海の中」があるような、有形でも無形でもある不思議な感覚でした。また同時にハートには深さがあるように思えました。アティーシャが言っているハートが持つ錬金術の力を使いこなす事ができたなら、本当に素晴らしいことだと思います。一体どのような喜びを感じ、どのように心身が変化するのだろうか。その境地にたどり着くまでには時間がかかるかもしれませんが、日々淡々と瞑想を続けています。

ご興味のある方は、プレム・ドゥルガさんの瞑想会にぜひ、参加してみて下さい。呼吸法、マインドフルネス、OSHOの瞑想など様々な瞑想法をガイドしてくれます。私が今までに参加した中で「瞑想の場」が作られている数少ない瞑想会ですので、個人的にとてもお勧めです。(穏やかな人柄で、初めて瞑想をする方も参加しやすいと思います)