健康観

【股関節痛、腰痛、婦人科疾患】3cm以上のハイヒールは関節を正常に保つ事が出来ない

   

お知らせ

はじめに

オステオパシーの施術後、48時間(2日間)は自然治癒力が強く働く大切な時間と言われているので、ゆっくりと休息を取り、その期間に体に過度な負担をかけない事が重要なポイントの一つになります。初回の施術の後に「施術後2日間の過し方」という紙面を渡しているのですが、その中で女性が履くハイヒールに関する内容を記載していて、その事に関して質問を受ける事が多いので記事にする事にしました。

3cm以上のハイヒールは骨盤や脚の関節(足関節、膝、股関節)を正常に保つ事が出来ない

足は左右で計56個にもなる小さな骨が集合して出来ています。ハイヒールを履くと、足の前方に過剰に体重がかかり、足のアーチが崩れ、足の骨と骨との関節が押しつぶされるので、外反母趾や中足骨頭痛(足の骨の一部)の原因になることがあります。

また、3cm以上のハイヒールは脚の関節を正常に保てないと言われています。脚の関節である足首の関節、膝の関節、股関節の位置が全て変わり、また、骨盤の前傾(前方に回転)と腰骨の過前弯(反り腰)が起こります。そのため、ハイヒールを履く事が多い方や過去に長時間履いていた方には、腰痛や股関節痛を患う方が多いです。医学雑誌「ランセット」にも、先が細いハイヒールは、膝の変形性関節症のリスクを増加するという調査結果が発表されています。

ハイヒールを履く事は全身に影響を及ぼす

「ジェンガ」というゲームがありますが、人が行う姿勢のコントロールはこのゲームと似た所があります。片側に重さが寄った時には、反対側に重さを持ってこないとジェンガが倒れてしまうのと同じように、人間の体の中で最も下に位置し、土台となっている足の位置が変われば、その変化に対応した姿勢を無意識に取っています。

上記にも記載した通り、ハイヒールを履くと腰骨の過前弯(反り腰)が起こりますが、その変化に伴い胸椎(胸のレベルの背骨)と頸椎(首のレベルの背骨)のカーブが少なくなる姿勢を取る事がしばしばあります。(平背)
S字カーブの少ない背骨は、柔軟性がなくなり歩行時などの衝撃を吸収できなくなるので、頸部痛や背部痛、肩こりが起こりやすくなりますし、脳脊髄液の循環が悪くなった結果、からだ全体の生命力が低下します。

婦人科系の疾患の原因になることも

骨盤の前傾(前方に回転)や腰骨の過前弯(反り腰)は、単に骨格として歪みに留まらず、その中に納められている内臓にまで影響が及びます。腹膜(腹部の内臓を包んでいる膜)や子宮の位置が変わり、卵管がねじれるので、結果として骨盤内の循環が悪くなり婦人科系の疾患(卵巣脳腫や子宮筋腫、生理痛や生理不順など)の原因になる事があります。

ハイヒールを履く事は「足が美しく見える」「背が高く見える」といった利点がありますし、仕事の都合でヒールの高い靴を履かなければならない方も多いと思いますが、高さが3cm以上のハイヒールは、できるだけ履く時間を限定して(仕事中だけなど)履く事をすすめています。

足部に対するオステオパシーの施術

ハイヒール以外にも、サイズの合っていない靴を長い期間履いていたり、足部に衝撃が加わる事(例えば捻挫やつま先を強くぶつける等)が過去にあれば、痛みや腫れは引いたとしても、その後もその衝撃は足部に残り、56個の骨が構成する足部のどこかの関節が位置のズレや捻じれたまま固まってしまっている。そのような状況が起こり得ます。  

足部の小さい関節の問題が、股関節や骨盤などの大きな関節に影響を与えている事が頻繁に見られるので、オステオパシーでは足部の関節一つ一つの状態を大切にして身体を診ています。臨床上、足の関節の硬さや捻じれが股関節痛や腰痛、婦人科系疾患の原因になっているだけではなく、遠く離れた肩関節や肘の痛みを引き起こしている事が意外と多くあります(筋膜の連続性も大きく関わっていると思います)

おわりに

以上の理由で、当院でオステオパシーを受けている方には、体のバランスが強く変化している施術後2日間の間、仕事や冠婚葬祭などで履かなければいけない理由がない限りはハイヒールを履かない事と、普段履くハイヒールも3cm未満を選ぶようにお願いしています。

また、子供用の靴や室内履きにも踵が高く作られている物を目にする事があります。私の5歳の娘も履きたがるのですが、骨格が出来上がっていない成長期の子供は、大人よりも強い影響を受ける事が考えられるので、将来の体のために靴やその履き方を考える必要性を感じます。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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