スローライフ

Lazy Time(怠ける時間)とサード・プレイスのすすめ

お知らせ

マインドフルネスの指導者、ティク・ナット・ハン氏は、週の中で1日を自分の休息のための時間に使う教え『Lazy Day(怠ける日)』という習慣を提唱しています。Lazy Day(怠ける日)では、心と体の休息のために、積極的なリラクゼーションやストレッチ、瞑想、自然の中での散歩などが推奨され、その時の気の向くままに自由な時間を過ごします。

何かを達成するという目的意識は持たず、だた自分の心と体が求めていることをする時間を過ごすことはとても大切なことだと思います。今の社会の中で重視されているタイムパフォーマンスのような成果主義や効率といったことから一旦離れる時間を作るLazy Day(怠ける日)の考え方に魅力を感じました。

リラクゼーションやストレッチ、瞑想でなくても、本や雑誌を読むも良し、ランニングするも良し、近所のカフェに行くのも良いと思います。ただし、何かを知識を得ようと本を読もうとしては本末転倒。その時に心からやりたいことをする。居たい場所に居ることが重要です。

パリに住んでいた方から聞いた話ですが、現地の人々は何の目的もなくカフェに足を運び、日本人からすると「あの人何してるのかな?」と思うほど、何もせずに長時間テラスに座っているそうです。

この話からパリの人々と日本人の時間感覚の違いを感じます。空いた時間があったら何か情報を得ようと、暇を見つけてはスマートフォンを見る癖がついている私達は、目的もなく「何もせずに」時間を過ごすことが難しくなってきているのかもしれません。現に数年前に「空白恐怖症」という言葉が作られ、予定が空いていると不安で、手持ち無沙汰な状態やが耐えられなくなっている人が多くなってきていると聞きます。

時間を作りお金を稼ぐためには効率は確かに大切です。ですが「何もしていない」「怠ける」ということに価値がないわけではありません。
何もしない、空白のような時間にこそ得られることは実は多いように思います。物思いにふけることで大切なことに気づいたり、過去の記憶が回想されて気持ちの整理がついたり、悩んでいたことを解決するアイデアが閃いたりすることは、「何もしていない」ような瞬間が多いのではないでしょうか。意識的にそのような時間を持つことで、何か大切なことに気づけるような気がしています。

サード・プレイスのすすめ

サード・プレイス(Third place)とは、とは、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所を指す。サード・プレイスの例としては、カフェ、クラブ、公園などである。

ウィキペディア

このような場所を持っている方も多いので「サード・プレイス」といういうと仰々しい言葉に聞こえるかもしれません。日本語では「憩いの場」と言える場所です。

パリの人々にとって、カフェはまさに「サードプレイス」です。住んでいる家が最も休息できる場所であったとしても、心が安らぎ、癒されるような場所は時と場合によって変わるので、Lazy Day(怠ける日)の考え方に合わせて、そのような場所を持つことは心身の健康のために必要だと思います。

カフェ、クラブ、公園以外にも銭湯であったり、図書館であったり、喫煙所であっり(煙草の害は別として)、行きつけの飲食店であったり、サードプレイスになりえる場所は多くあります。今までそのような場所を持っていなかった方はぜひ、自分にとってのサードプレイスを見つけてみて下さい。豊かに生活するヒントがそこにあると思います。

※この記事で意味しているサードプレイスは「場所」ですが、サードプレイスには人が集まる「コミュニティ」としての意味もあります。

Lazy Time(怠ける時間)

Lazy Day(怠ける日)のように、週の中で丸一日予定を空けて休息日とすることがなかなか難しかったので、時間を分けて毎日2時間程をLazy Dayのように過ごすことを今習慣としています(「Lazy Time(怠ける時間)と勝手に名付けています)。当たり前のことですが、一日の中で自分のために使う時間、自分のやりたい事をする時間が十分にあると日常が充実し、それは日々の仕事やプライベートにも良い影響を与えてくれるように思います。

この記事を読んで何か感じた方は、ぜひLazy Timeを(時にはLazy Dayを)日常に取り入れてみて下さい。社会の流れに合わせて過ごすこととは違う何かを得られると思います。(この時は携帯からは距離を置くことを勧めます。)

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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