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時間への考え方から『足るを知る』

お知らせ

卒業した大学で催されているキャリアブラッシュアップコースという卒後教育のコースに参加していて、課題図書になっている「限りある時間の使い方」という書籍がとても魅力的であったので、所感として記事にしてみました。

「限りある時間の使い方」の所感

「限りある時間の使い方」という本のタイトルから時間管理術の本なのでは?という印象を受けますが、著者は「そもそも時間は管理できるものではないから、あらがわずに管理出来ないことを認め受け入れる。そこで始めて、人は自分に与えられた時間を有意義に使うことができる」というユニークな立場から、時間への向き合い方について書かれています。
一見ネガティブな視点で「時間」というものを捉えているように聞こえますが、この書籍は「時間」というテーマを題材にして、人生への向き合い方にも素晴らしい示唆を与えてくれるように思います。

足るを知る

書中には「足るを知る」という言葉は出てきませんが、一冊を通してその言葉の意図していることが多く書かれています。

「足るを知る」とは、分相応に満足することを知る、または足りていることを知り、それ以上は求めないようにするという意味の慣用句です。

「どんなに効率的にやっても、忙しさは終わらない。その事実を理解していれば、いつか平穏な日々がやってくるのではないかという非現実的な期待を持たなくて済む。理想的な未来を待ちわびるかわりに、今の生活に平穏を見出すことができる。たとえやることが大量にあってもだ。
何もかも諦めたくないという願いを捨てて、タフな選択に向き合ったとき、よりよい選択をすることが可能になる」

「自分は万能ではない。ただの無力な人間で、それはどうしようもない。その事実を受け入れたとき、苦しみはふいに軽くなり、地に足のついた解放感が得られるだろう。「現実は思い通りにならない」ということを本当に理解したとき、現実のさまざまな制約は、いつのまにか苦にならなくなっているはずだ。」

「自分の無力さを認めて、不可能を可能にしようとする無駄な試みを放棄したとき、人は実際に可能なことに取り組むことができる。まず現実を直視し、それからゆっくりと、より生産的で充実した生き方に向けて歩みだすのだ。」

「並外れたことをやろうという抽象的で過剰な期待は、きっぱりと捨てよう。そんなものにとらわれず、自分に与えられた時間をそのまま味わった方がいい」

「限りある時間の使い方」

「足るを知る」は、元々は古代中国の思想家である老子に由来し、日常生活であまり使われる言葉ではありませんが、人が豊かに生きていくために、とても大切なことであると思います。「足るを知る」の指すことは、お金や物品などの物理的な面だけではなく、自分が置かれている立場や状況に満足することであり、一人の人間として存在しているだけで、既に「満たされている」ことを知ることです。そこから感謝の心が生まれます。

この書籍を読み終えた時、自分の中の何かが解けて、心が軽くなり地に足がついた感覚を覚えました。自分らしく生きて行けばそれで良いと一層思うようになりました。「自分に与えられた時間をそのまま味わった方がいい」という一文は特に印象強く残っています。

記事を読んで何かを感じた方は、ぜひ一度書籍を読んでみて下さい☆


この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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