施術記録

肩の痛みと皮膚(表皮・真皮)

お知らせ

左肩の挙上時に痛みがある方の施術で、皮膚に対するリリースが興味深かったので症例紹介として報告したいと思います。

皮膚の構造

皮膚の構造を簡単に。皮膚は層構造になっていて、一番上に表皮、その下に真皮(しんぴ)、皮下組織と重なり、さらにその下に筋膜、筋肉が続いています。

症例紹介

クライアントの方は80代の男性、脳梗塞による右片麻痺があります。主訴は麻痺のある側ではなく、左肩の痛み(現在は夜間時痛はなし。高い所の物を取るなど挙上時の痛み)

傾聴(オステオパシーの評価方法)により、左手関節、肝臓、右第6・7肋骨、鎖骨に硬さや制限があったので順番に筋膜と関節をリリース。仰向けで左肩を挙げた時の痛みは解消されるが、座った姿勢で肩を動かすと挙上時の痛みが残っている。

左足の一か所(親指と人差し指の間の水かきあたり)の皮膚に意識が引かれたので、ごく軽い力で表皮、真皮の層を狙ってリリース。その後に左肩を上げてもらうと可動域が改善。その時点で痛みはなかったので、少し様子をみてもらっています。

皮膚も筋膜と同じようにシート状に全身を覆っているので、時に遠く離れた関節の可動域にも影響する場合があると再認識になりました。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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