施術記録

肋骨の痛みと心理的な緊張

お知らせ

今回の症例紹介はリハビリの時の話です。週1回一人のパラスポーツ選手と関わる機会があり、その選手が国際大会から帰国した後、肋骨の痛みを訴えていました。話を聞くと床⇔車椅子へ移る介助をコーチに手伝ってもらった時に痛め、国際大会から2週間たった今も痛みが残っているとのことでした。

痛みの部位は右の第7肋骨の前面。呼吸時痛はなし。触診で第6肋骨と第7肋骨の間の肋間筋と、右第7肋骨自体の骨膜に緊張と歪みが感じられたのでその2ヶ所をリリース。1週間後に会った時には「施術を受けた翌日から痛みがなくなりました」と報告を受け、パラスポーツも問題なく出来ていると話を聞きました。

なぜ肋骨を痛めたのか?

この選手は普段から床⇔車椅子へ移る時の介助を受けていて、今までどこかを痛めたことはなく、コーチも何度も介助をしている方なので、介助に慣れていなかったわけでもありません。
では、なぜ肋骨を痛めてしまったのか。ここからは推測ですが、痛めたのは国際大会という大舞台で、選手とコーチのいずれかの、もしくは双方の心理的な緊張が影響したのではないかと考えられました。

精神的・心理的なストレスは特に胸部の筋膜に緊張やトラブルを生むことは過去にも記事にしています。

胸部を柔軟にし呼吸を深くしておくことは、今回のような痛みのトラブルを回避するだけではなく、特にスポーツ選手においてはリラックスした状態で最大限のパフォーマンスを発揮するためにも、大切な要素であるように思います。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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