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経験的に、鍼灸(東洋医学)を今までに受けていた、もしくは現在受けている方にオステオパシーを施した時の体の反応が非常に良く、変化が大きいです。また膝関節の筋膜に働きかけている時に「今、お腹に動きを感じました。つながってるんですね」と、膜組織の繋がりを感じられることがあったり、感覚としても感度良く施術を受けられている印象があります。
筋膜と東洋医学の経絡(気・エネルギーの通り道)にはどのような関係があるのか?ダニエル・キーオン著『閃く経絡』には興味深いことが書かれています。
そう、これは身体のことである。細胞の間、臓器の間、ファッシアの間にある空間。そこに鍼灸の経絡が存在している。それは閉じているように錯覚するので見えない。しかし、それでもやはりそこにある (後略)
※ファッシアは、筋膜・膜組織のこと
オステオパシーは西洋発祥なので、東洋医学とは分けて考えられていますが、ダニエル・キーオンの理論から言えば、筋膜(膜組織)をあつかうオステオパシーの技術を生かすためには、経絡や気・エネルギーはとても重要な要素だと思います。また筋膜が、経絡が、正しく機能するためには、お互いに調和していることが必要であるとも言えます。何より体の中で同時に働いているものなので、東洋・西洋と分けて考える必要はないのかもしれません。
私は鍼灸師ではなので鍼は打てませんが、気やエネルギーを循環させる方法として、気功に注目しています。気功の中でも静功(立禅など動きの少ない気功)は、オステオパシーのポジショナルリリースに似ている面があり、わずかな姿勢の変化や重心の位置、関節の角度で気の流れが全く違ってくるので、気感(気の感覚)がつかめれば感覚的にも面白く、効果的に行うことができます。
「誰を助ける場合でも、その人が自助できるように助けるのが最善である」とエドガー・ケイシーは言っています。残念ながらオステオパシーの手技は簡単ではなく、自分の体に施せるようになるまでには一定期間の訓練が必要なので、セルフケアには向いていません。自分自身で筋膜(膜組織)に働きかけるセルフケアとして気功の可能性を大いに感じています。
この記事を書いた施術者
関屋オステオパシー 代表
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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