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はじめに 頭痛の原因は?
今回は、多くの方が悩まれている頭痛に対して、オステオパシーではどのように考え、施術していくのかご紹介したいと思います。
頭痛の症状がある方にオステオパシーを施してきて、頭痛が起きている原因は多種多様で、また原因が一つという事はなく、いくつかの要因が合わさって症状が起きていることが分かってきました。例をあげると
- 胸郭(胸部)に柔軟性がないために血液循環が滞り、頭部に血液がうっ滞するために頭痛が起きている。
- 骨盤の関節や骨盤内の内蔵に硬さ・歪みがあるために、それが頭部に影響している。(※頭蓋と骨盤は強く関連します。)
- 電磁波や化学物質(例えば重金属)の影響を受けて、脳神経が過敏に反応してしまっている。また肝臓や腎臓の働きが弱っていて化学物質などの毒素を排出できる状況にない。
- 足首の捻挫の既往があり、そこから脳や脊髄を覆う膜組織(硬膜と言います)が引っ張られて、緊張性頭痛が起きている。
- 背骨のズレや歪みが脳脊髄液(脳を栄養する体液)が滞り、頭痛が起きている。 など
オステオパシーの施術では、全身を診て原因となっている体の部位を探し、そこを手技によって調整することで症状を改善していきます。
「頭痛」症状の方の施術経過と感想

頭痛の症状があり当院の施術を受けた方の経過と頂いた感想を紹介したいと思います。
- 施術人数:10人
- 施術後の経過:10人中、8人は頭痛が緩和・症状の消失、2人は多少の緩和、1名は施術後の経過を把握できず。
- 施術事例①:10年前から慢性の頭痛があり、特に仕事における心理的なストレスがかかる時期には強い片頭痛が毎日起こっていた。時には閃輝暗点(せんきあんてん)が伴う場合があり恐怖感を感じていた。施術としては頭蓋硬膜と骨盤部の調整に時間をかけて行った。一回目の施術後「体全体の力が抜けて頭がふわっと軽くなる」感覚があったとの事。5回目の施術後には強い片頭痛は起こらなくなり、その後は仕事のストレスが加わってもたまに軽い頭痛がおきる程度に症状が治まっている。
☆頭痛の方は、頭蓋骨ー背骨ー骨盤をつなげている硬膜という膜組織が緊張している場合が多いので頭部だけでなく、背中や骨盤部も硬くなっていて、施術後には「全身が軽く感じる」という体感を感じられる方が多いです。 - 施術事例②:長年の股関節痛に加えて、最近締め付けられるような頭痛が起きている。左右の股関節と頭蓋骨の調整を行う事で3回目の施術後には股関節の痛みの度合いが9→2に改善。しかし、頭痛に関しては施術後には消失するものの元に戻ってしまう。話を伺うと仕事でパソコンに向かう時間が長くなった時期から頭痛が起こり始めた事が分かった。パソコン画面上でのブルーライトカットの方法を伝え実施して頂く。それと共に、頭蓋骨の調整の割合を増やして施術する事で、緊張性の頭痛が解消に向かった。
☆パソコンやスマートフォンに触れている時間が長い方で、頭痛や肩こりが起きている場合、画面のブルーライトと電磁波に対する対策を行うことで症状の改善のために必要になる場合があります。 - 施術を受けた方の感想(クリックで拡大します)
【頭痛の種類】オステオパシーの適応と禁忌
頭痛は大きく「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けられます。
一次性頭痛(緊張性頭痛、片頭痛など)

生命に関わる病気が関連していない頭痛です。オステオパシーを含めて整体での施術の適応となります。一次性頭痛は、さらに「緊張性頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」に分けられます。
緊張性頭痛
緊張性頭痛の症状として、頭全体が締め付けられる、眼が疲れてぼーっとする、頭が重い、と表現される方が多いです。また、頭から首や肩に付く筋肉が緊張し、肩こり・首こりを伴います。今まで診てきた緊張性頭痛の方に、パソコンに長時間向かうようなデスクワークの仕事をされている方が多く、私見として、パソコンから発しているブルーライトが緊張性頭痛には関係していると考えています。また、長時間のデスクワークや寝不足など肉体的な負担がある上に、仕事場や家庭での精神的なストレスが加わって、緊張性頭痛が起きていることが多い印象があります。
片頭痛
片頭痛では、頭の片側もしくは両側が、ズキンッズキンッと拍動するような頭痛が起こります。吐き気や肩こりを伴ったり、運動後やリラックスした時に悪化することが特徴です。強い片頭痛の前ぶれとして『眼の前に光が見えて眩しく、目がみえずらくなる』そのような兆候があります。平日の仕事中に、頭がしめつけられるような頭痛があり、休日リラックスすると拍動するように痛む。緊張性頭痛と片頭痛が混合している方もいらっしゃいます。
群発頭痛
筋緊性頭痛や片頭痛と比べて稀な頭痛です。臨床例が少ないので、引用させて頂きます。
群発頭痛は最も激しい頭痛を起こす病気の代表ですが、およそ1万人に一人と稀です。睡眠中などに、眼の奥に激しくキリを差し込まれるような、片側だけの頭痛が短時間出現します。流涙や鼻汁と共に、不穏・興奮を伴うのが特徴です。
引用「鷹の子病院 脳神経外科 頭痛センター」
二次性頭痛

何らかの病気が原因となり、起きている頭痛です。 以下が二次性頭痛が起きる病気の一例です。
- 脳卒中(脳梗塞や脳出血など)
- 脳腫瘍
- 髄膜炎や脳炎などの感染症
- 頭部外傷
二次性頭痛が疑われる兆候
- 突然の強い頭痛
- 頭部を何か堅いもので殴られたような突発的な痛み
- 体に力が入らない、しびれや呂律が回らないなどの症状を伴う頭痛
- 日に日に頭痛の強さと頻度が増していく頭痛
- 吐き気・嘔吐・発熱、めまいなどを伴う頭痛 など
*オステオパシーは、西洋医学に取って代わるものではなく、代替医療の立場にあります。二次性頭痛が疑われる兆候がある場合、まずは脳神経外科など医療機関にて医師の診断を受け、適切な処方・処置が必要になります。CTやMRIなどの精密検査をした上でも頭痛の原因が分からない場合に、オステオパシーの施術を選択枝の一つとして考えて頂けたらと思います。
当院での頭痛に対するオステオパシー施術の考え方

上記の通り「緊張性頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」が考えられる場合に、オステオパシーの施術が適応となります。
オステオパシーでは、頭痛の種類によって施術部位や施術内容が決まるわけではありません。頭部だけでなく、胸部・脊骨・骨盤・下肢(脚)、身体全身の状態を触診により評価した上で、症状の原因を探していきます。当院での頭痛の方に対するオステオパシー施術の考え方をいくつかご紹介したいと思います。
頭蓋骨・背骨・骨盤には強いつながりがある

オステオパシーでは、体の部位それぞれが別々にある訳ではなく、体を全てがつながりを持った1つのユニットとして考えています(解剖学的にも、筋膜などの膜組織が立体的な編み目を作るように全身に張り巡らされています)。脳や脊髄などの神経系を包む膜組織は『硬膜』と言い、この硬膜は特別に強靭で硬い組織です。そのため頭蓋骨-背骨-骨盤にはとても強いつながりがあり、互いに影響を与えあっています。
例えば、骨盤の内にある大腸の硬さが原因で、骨盤に捻じれが起きた場合、捻じれの力は背骨の中の硬膜を引っ張り、頭蓋骨を歪ませる力が加わります。また、体の土台となる下肢(脚)は骨盤に直接的な影響を与えるので、例えば過去に強い捻挫があり足首に硬さが残っている場合に、骨盤・背骨を介して頭蓋骨に影響を及ぼしていることがあります。これらの場合に施術を施す部位としては、症状のある頭部や背骨だけではなく、骨盤の捻じれを作っている大腸周りの筋膜や、骨盤・背骨に影響を与えている足首の硬さです。原因にとなっている体の部位を調整すると、頭痛は自然と改善していきます。
からだのの中を流れる脳脊髄液の循環

あまり知られることのない脳脊髄液(のうせきずいえき)は血液、リンパに次ぐ第三の循環だと言われています。脳脊髄液は、脳の中で作られ、脳や背骨の中にある脊髄を循環し、特に脳圧(頭蓋骨の中の圧力)のコントロールに大きく関わります。それ以外にも神経系の老廃物の吸収と栄養を与える事や、脳を衝撃から保護する役割を担っています。
オステオパシーでは脳脊髄液の循環はとても重要で、100年以上前から研究と実践がなされ、循環を促す多くの施術方法が考案されています。脳脊髄液の循環を滞りのない状態にすることが、頭痛を改善するための1つのポイントになります。(体の深いところに働きかけますが、とても穏やかな施術です)
胸部(肋骨や周りの筋膜)の硬さを緩める
脳内で作られ、脳と脊髄を栄養しながら循環した脳脊髄液の一部は、最終的には血液として心臓に戻ります。もし心臓が血液を受け入れることができなければ、循環が滞り脳圧が高まることで頭痛が起きることがあります。日常的にストレスを抱えている方は胸部が硬いことが多く、精神的なものが頭痛の原因になるのはこのためだと臨床的に考えられます。
オステオパシーでは、胸部の骨格である肋骨や胸骨(胸の中心にある骨)やその中にある心臓や肺の筋膜・横隔膜の状態を確認し、必要であれば手技により緩めていきます。
『硬膜』を緊張させる要因

『硬膜』は脳や脊髄など神経系を包む膜組織です。硬膜は生活環境に影響を受けて緊張・歪みが生じやすく、特にネガティブな感情や思考、有害な化学物質、電磁波は硬膜を緊張させる大きな要因だと言われています。
体が過敏な方では、PM(2.5や0.1)が含まれる空気を吸う、強い電磁波に触れる(最近では5G)ことをしたその瞬間に硬膜が緊張することが触診により確認できます。化学物質や電磁波に過敏に反応する体質を持っている場合には、オステオパシーの施術に加えて生活場面でのアドバイスをさせて頂くことがあります。
頭蓋仙骨療法について
当院での頭痛に対する施術の考え方を説明させて頂きました。
オステオパシーには「頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル・セラピー) ※仙骨は骨盤の中心にある骨の名前」と呼ばれる施術方法があり、頭痛に対して効果的な手技療法です。以下の記事でご紹介していますので、良ければ合わせて読んで頂けたら幸いです。
この記事を書いた施術者
関屋オステオパシー 代表
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
案内動画はこちら
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