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宇宙の法則と共にあるためには?【生き方 / 稲盛和夫著を読んで】

お知らせ

大学時代の先生の勧めで稲盛和夫さんが書かれた『生き方~人間として一番たいせつなこと』を読みました。稲盛和夫さんは言わずと知れた京セラの設立者で、そのお名前は知っていましたが、恥ずかしながらその著書を手に取ることは今回が初めてでした。

「生き方」には、思考の大切さや宇宙の法則(心に描いたものが現実化するということ)についてのことが書かれています。昨今では量子力学や引き寄せの法則についての書籍が多く出ていて、斎藤一人さんや中村天風さんなど著明な実業家の方も宇宙の法則の大切さをおっしゃられていましたが、大企業の経営者であった稲盛さんが宇宙の法則について言及されていることに驚きました。

「宇宙の法則」というと大それたことのように聞こえますが、仕事に対するとてつもない熱量を持ち、自分や会社の損得は置いて第一に人として正しい選択をする稲盛さんのような人物に、周囲は(宇宙は、と言っても良いのかもしれません)惹かれ、この人を引き立てたい、何か力添えをしたいという気持ちが芽生えることはとても自然なことのように思えました。

今回読み進めていく中で特に印象に残った3点について感想として記していきたいと思います。

<書籍の感想> 宇宙の法則と共にあるためには?

「善」であること

書籍を通して「心を磨くこと」の重要性が書いてあります。稲盛さんは65歳の時に仏門に入ったそうで、書籍の後半には仏教の思想や言葉が多く出てきました。私個人としては、下記に引用させて頂いた二つの言葉が印象的でした。

判断の基準はつねに、自分の胸に手を当てて、「人間として正しいかどうか」におくべきなのです。

正しい生き方とは、けっしてむずかしいことではないはずです。子どものときに親から教わった、ごく当たり前の道徳心 — 嘘をつくな、正直であれ、人をだましてはいけない、欲張るな — そういうシンプルな規範の意味をあらためて考え直し、それをきちんと遵守することがいまこそ必要なのです。

「生き方」

言葉にするとシンプルですが、生活や仕事の中で遵守することは簡単なことではないように思います。それはまた”自分を大切にすること”と同義であるように感じました。考えたことや行いを誰よりも近くでみている自分自身に「人間として正しいかどうか」を問い、それを選択していくことはとても大切なことであると思います。

これは書籍に書かれていることではありませんが「善であれ。されば道は開かれん。」と何度も言われているような気がしてなりませんでした。

今ある日常を大切にすること

書籍の中でのエピソードとして、稲盛和夫さんが最初に勤めた製造メーカーの経営に問題があり、給料の遅れは当たり前で同僚は次々と退職していく。その中でも稲盛さんは仕事に精を出し、研究づけの日々を送った。すると良い結果か出て周囲からの評価も高まってきた。給料の遅れさえ気にならないほど仕事がおもしろく、生きがいさえ感じるようになっていった。その時に身につけた技術の蓄積や実績がもとになって、のちの京セラに発展していった。という話が書いてあります。

このエピソードから稲盛さんが常人ではないことが伺えますが、家庭でも仕事でも、今現在自分に置かれている状況を全うすることで見えてくることがあるように思いました。
敬愛するエドガー・ケイシーも同じような言葉を残しているのでご紹介したいと思います

今立っているところから出発しなさい。
手元にあるものを使いなさい。

エドガー・ケイシー

寝ても覚めても強烈に思い続ける

ただし願望を成就につなげるためには、並みに思ったのではダメです。「すさまじく思う」ことが大切。漠然と「そうできればいいな」と思う生半可はレベルではなく、強烈な願望として、寝ても覚めても四六時中そのことを思いつづけ、考え抜く。頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代わりに「思い」が流れる。それほどまでひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となるのです。

「生き方」

何か目標や願望を持っていたとしても、ここまでの熱量で何か思った経験を持つ人は多くはないと思います。
ほとんどの場合は「そうできればいいな」くらいの思いで止まってしまい、その思いから起こる行動も目に見ているので、得られる結果も大きいものではないはずです。

『寝ても覚めても強烈に思い続ける』
自分は何のために生きているのか?ということを考えた時、施術家であることは私にとって大きな要素です。その思いをもっともっと強くしていきたいと思います。そのためには自分と向き合い、自分を知る必要があるので、瞑想を深めていきたいと改めて身が引き締まりました。

人間として一番大切なこと

副題になっている「人間として一番大切なこと」は、この書籍を読み返す度に感じる感覚や考える事が違うように思います。稲盛和夫さんの生き方は、何度読んでも新鮮な気づきを与えてくれる素晴らしい書籍でした。
今後、書籍の読書会に参加予定です。新たな気づきがあることを楽しみにしています。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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