オステオパシー

膝の痛みと尾骨(尾てい骨)の関係

お知らせ

膝の痛みの原因が尾てい骨?

膝の痛み・腫れを引き起こしている主な原因が、尾骨(尾てい骨)にあったと思われるクライアントの方が2名続きました。

尾てい骨に原因があると言ってもイメージを持つことが難しいかもしれませんが、尾てい骨は骨盤の中央にある「仙骨(せんこつ)」という骨との間に関節があり(仙尾関節と言います)、関節のところで尾てい骨が捻じれたり、傾いたり、奥に入り込んでしまったりして、意外にも正常な位置にあることは稀な骨です。

赤い骨が尾骨、その上にあるのが仙骨です。

2名の方とも尾てい骨が奥に強く入り込んでしまっている状態でかたまっていて
 尾てい骨が奥に入り込む。
⇒尾てい骨に付着する骨盤底筋群(骨盤隔膜)が引っ張られて歪み、緊張している。
⇒骨盤底筋群が正常に働いていないために下半身の循環が滞り、そのため炎症が引ひずらい。
⇒膝の痛み・腫れ。 という流れで膝の痛みが起きていました。

興味深かったのは、手技によって尾てい骨の位置を修正すると、ドクッドクッと下半身に強い拍動があったこと。お二人とも冷え性で、特に足の冷えがあると言っていたので下半身への循環が回復したサインと思われました。1名の方はその場で痛みが消失。もう一名の方は施術後の経過をみて頂いています。

膝の痛みでも、膝自体に原因がないことも多い

オステオパシーで体を診た時、膝の周り(筋肉、靭帯、半月板など)に大きな問題はなく、一見関係のない体の部位が痛みの主な原因となっているケースが多くあります。今回のクライアントの方2名は「尾てい骨」でしたが、例えば腎臓であったり、腰椎(腰の背骨)であったり、肋骨であったり、頭部であったり、様々な体の部位が原因となって膝の痛みが起こる可能性があります。

オステオパシーでは全身を診て原因となる体の部位を探していくので、悩む方の多い変形性関節症や関節炎での膝の痛み・膝が深く曲がらないといった症状にも貢献できることは多いと思います。
ご自身の体の不調の原因を知りたい方はぜひ☆

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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