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モーツァルト効果とは
モーツァルトの曲を聴くと「頭がよくなる」「自律神経が整う」「胎教に良い」といった話を聞くことがあります。調べてみると『モーツァルト効果』と呼ばれていて、教育現場や音楽療法の一環として取り入れられているそうです。
「モーツァルト効果」とは、米国人科学者のフランシス・ラウシャーが1993年に、ネイチャー誌で発表した論文の実験結果に基づく。モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタK.448」を聴くと、人の空間認知と記憶を改善できるというのだ。(後略)
科学技術振興機構より引用
このようなモーツァルトの音楽がもつ特性にいち早く気づいたのは、フランスの耳鼻咽喉科医であるアルフレッド・A・トマティスでした。博士は、モーツァルトの音楽には、人間の自律神経を覚醒させ、脳を刺激して身体の緊張をほぐし、感覚機能を安定化させる作用のあることなどを見出しています。
創考喜楽より引用
モーツァルトの音楽が脳や体に良い影響を与えると言われている一方で、その効果を試す実験では「効果があると言えるだけの結果は得られなかった」との報告もあるようです。
オーストリアのウィーンの研究者は、単にモーツァルトの音楽を聞くだけで、特定の認知機能強化があるという、いわゆる「モーツァルト効果」にはエビデンスがない、という明確な結果を示した。
今回、いくつかの記事を読み「モーツァルト効果」には賛否両論あることが分かりました。
施術中にモーツァルトの曲を流すと、脳を包む「硬膜」が緩む
ここからは個人的な見解ですが、私は「モーツァルト効果」を肯定的に捉えています。
オステオパシーの施術中にモーツァルトをかけてクライアントの方を触診すると、頭蓋骨の中が動きだしフワッと緩んでく感覚があります。もう少し細かく触診すると、脳を包んでいる「硬膜」という膜組織に連続的に動きが生まれている。
硬膜とは、脳や脊髄を包む髄膜(軟膜・クモ膜・硬膜)の中の一つです。頭部では脳を、背骨の中では脊髄を、腕や脚では神経を包みこんで保護しています。
「硬膜」は、一般的に馴染みは薄いと思いますが、精神的なストレスに反応し緊張が起こるため、オステオパシーの施術では調整する機会が多い体の部位です。認知症、パーキンソン病、自閉症の子供、慢性疼痛の方ではほとんどの場合、硬膜が緊張し硬くなっています。
脳を包む硬膜に過度な緊張がないことは、脳が正常に働く(子供であれば発達する)ための一つの条件であるので、オステオパシーの触診の観点からするとモーツァルトを聴く事は脳の働きに良い影響を与えていると言えそうです。
(モーツァルトを聴くだけで頭が良くなるとは言えないかもしれませんが、脳機能が高まる下地を作る意味はあるので、子供がモーツァルトの音楽を聴くことはとても良いことと思います。)
現在、認知症の方と発達障害(自閉症)のお子さんにオステオパシーの施術に加えてご自宅でモーツァルトを聴くことを勧めています。良い結果が得られましたら記事の中で報告したいと思っています。
この記事を書いた施術者
関屋オステオパシー 代表
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
案内動画はこちら
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