健康観

夫婦から学ぶ「調和」について

お知らせ

オステオパシーでは「調和」という言葉を良く使います。調和は「バランスを取る」「釣り合いを保つ」ことを指しますが、オステオパシーにおける調和は『お互いがお互いを活かし、補う合う』という意味合いを持ちます。

訪問リハビリで関わらせて頂いている90代のご夫婦がいらっしゃいます。奥様がおっしゃっていた夫婦に関する言葉から調和について、改めて考えることがありました。あらゆる場面で活かすことが出来る素敵な言葉だと感じたので、ご紹介したいと思います。

「(夫婦関係において)どっちが正しいか正しくないか、なんてことより上手くやっていく方がよっぽど大切よね。」

奥様いわく、夫婦関係で悩み最終的にこのような考えに至ったのは80代を超えてからとの事です。それだけに言葉に力があり、奥深さがあるように思えました。

オステオパシーにおける「調和」

オステオパシーにおいて、「調和」を以下のように考えています。

健全であるためのオステオパシーにおける「調和」

  • 体の構造的な「調和」
    (筋骨格系、循環器系、呼吸器系、神経系など、体の全ては協力し一つのチームとして働いている)

  • 一人の人間の中にある体・精神(心)・霊性の「調和」

  • 社会との「調和」
    (家族、仕事、友人、チーム)

まず体の作りとして、各々が個別に働くわけではなく、全てが協調して働いていることが大切です。次いで、体と心、そして霊性のバランスが取れていること。また、人は一人では生きていくことは出来ないので周囲の人間との調和が取れてこそ、体・心が健全でいることが出来ると考えています。

それ以外にも、ミクロなレベルでは細胞間での調和、反対にマクロなレベルでは宇宙との調和など、様々な調和があると思います。調和が損なわれている状況では、本当の意味で健全であることは難しく、反対に調和が取れていたなら、お互いがお互いを活かし、補う合うことができる。調和を深く考えた時、家族という存在の大きさに改めて気づかされます。特に違う環境で育ち、唯一血のつながりのない夫婦関係において、調和が取れていることの大切さを思いました。

私自身、子供が産まれてから夫婦関係に難しさを感じる事が多く、調和を保つことは簡単なことではないと思っています。身を持って調和について学んでいる時なのかもしれません。仕事でお会いする調和を育んできたご夫婦からは、何か暖かいエネルギーを感じます。

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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