健康観

風邪は自然のデトックス?【風邪の効用 / 難病と風邪 / 風邪から学ぶ】

お知らせ

はじめに

『風邪の効用 / 野口晴哉 著』は、HPの中で何度も紹介している書籍で、健康に関心がある方にはぜひ一度読んで頂きたい一冊です。世間一般としては「風邪は予防するもの」「風邪はひかない方が健康」「仕事や用事のために早く風邪を治した方が良い」と多くの方が考える事に対して、野口晴哉先生は全く別の特異な視点で「風邪」を捉えています。

書籍の裏表紙にはこのように書かれています。「風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではなく、経過するものである。自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になる」

風邪には、体に不要な老廃物や蓄積された異物(細菌、ウイルス、化学物質物質など)を体外に排出する解毒(デトックス)の働きがあり、体に備わっている自然治癒力の一面です。『整体』という言葉を作った野口晴哉先生が、誰もが引く風邪をどのように捉えていたのか。一つの考え方をご紹介したいと思います。

  • 風邪を引く事を推奨しているわけではなく、「弱い風邪を細かく引ける体の敏感さが大切」という内容の記事です。「風邪は万病の元」と言われるように、長期的に続く風邪は肺炎など別の病気に移行してしまう事があるので、症状が重いまたは期間が長い場合には医療機関の受診を勧めます。

風邪は、体の自然な働き【デトックス・解毒の反応】

風邪の時に現れる症状は、異物(細菌、ウイルス、化学物質など)による感染から体を守る、免疫−防御の働きです。

鼻水、くしゃみ、咳、痰は、異物(ウイルス、細菌、化学物質)を体外に排出するように働き、免疫が活発になっているサインとして発熱や炎症症状(口内炎、喉の腫れ、関節炎など)が起こります。夏風邪で起こる下痢や嘔吐は、腸内のウイルスを便と共に体の外に排出しようとする体の反応です。

冒頭でも述べたように「風邪」とは、細菌やウイルスに対抗しようとしている正常な体の働きであり、いわば「自然治癒力」の一つの側面と考える事が出来ます。その体の反応を「止める」のではなく「経過させる」方が自然であり、長い目で見て健康であると野口先生は説いています。

脳出血や難病の方は風邪を引きずらい?

「風邪の効用」には、このように書かれています。

癌になる人とか脳溢血なる人とかいうのを丁寧に見ると皆、共通して風邪も引かないという人が多い。長生きしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病みぬいたという人である。(脳溢血は脳卒中のこと) 

風邪はそういうわけで、敏感な人が早く風邪を引く。だから細かく風邪をチョクチョク引く方が体は丈夫です。

風邪の効用


施術やリハビリで関わる脳血管疾患の方(脳出血・脳梗塞)や難病の方から「今まで風邪や病気をほとんどした事がなかったのに、このような体になるとは思いもしなかった。。。」という話を聞く事が度々あります。一概には言えませんが、風邪を引けない体の鈍さと、脳出血や癌、難病などの大きな病との間には何か関係性がある事を私も感じています。

オステオパシーの施術を継続して受けているパーキンソン病の方から「10年ぶりに風邪を引きました」と報告を受けた事があり、それを期にして体の組織、特に筋肉の柔軟性が高くなっていった事がありました(パーキンソン病は、全身の筋肉が固くなる病です)。その方にとって風邪がデトックスになり、体が良い方向に変化していく転機になった事は印象深く残っています。

風邪から学ぶ

頭を使い過ぎて頭が疲れても風邪を引く。消化器に余分な負担をかけた後でも風邪をひく。腎臓のはたらきを余分にした後でも風邪をひく。とにかく体のどこかに偏り運動が行われ、働かせ過ぎた処ができると風邪をひく。だからお酒を飲みすぎて絶えず肝臓を腫らしている人は肝臓系統の風邪を引く。ふだん余分に栄養物を摂って腎臓を腫らしている人は腎臓系統の風邪を引く。しょっちゅう心配している人は神経系統の風邪を引く。そうやってそれぞれその人なりの風邪をひく、、、

風邪の効用より引用

風邪を引くことにも様々な要因があります。風邪を引いた時「なぜ風邪を引いたのか?」「なぜその症状が現れたのか?」自分の体に耳を傾けてみる事を提案します。風邪が自分の体や生活を改めて顧みる機会になり、体の感覚や感度を高めてくれます。それは、弱く細かく風邪を引ける体の体質に繋がっていくと思います。

おわりに

以上、風邪に対する一つの考え方を紹介させて頂きました。『風邪の効用 』には、野口晴哉先生の風邪に対する深い洞察や風邪を弱く細かく引くための様々なヒントが書かれています。興味が沸いた方はぜひ読んでみて下さい。

風邪の効用 / 野口晴哉 著

この記事を書いた施術者

 

関屋オステオパシー 代表 
関屋 淳 (sekiya jun)
【施術実績 (累計)】
理学療法士としてリハビリを1万人以上
オステオパシーの施術を2000人以上
2児の父として子育て奮闘中
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施術者紹介

関屋淳

2011年より、理学療法士として総合病院に5年間勤務。その後、5年間訪問看護ステーションに勤務し、延べ10000回以上のリハビリを実施しています。その間、オステオパシーの施術を2000回以上実施しています。

『自分と患者さん両方の体と心を豊かに。そして、その豊かさが周囲の人たちに拡がっていくように』そのような施術を目指しています。

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